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写真とつぶやきの貯蔵庫

湘南です35 弁天様の胎内くぐり(平塚 妙圓寺)

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「洞窟、弁天、銭洗い」

江ノ島、長谷、そして今回は知る人ぞ知る・・・

通称「土屋銭洗い弁天 」という・・・

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神奈川県平塚市にある、天台宗「妙圓寺」

村民水嶋五郎右衛門が母、月盛妙圓禅尼の為に建てた、
江戸時代の神仏習合を今に伝えるお寺です。

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上に見えるのが辯天堂「寳珠殿」の拝殿
中央が宇賀神を本尊として祀る岩屋霊穴の入口

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「寳珠殿」は村内の宮大工、横山七郎左衛門が釘を一切使用しない「一本くさび工法」により建立したもの。

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俳優の船越英一郎氏が寄進しているようです^_^
ガラス戸はあけて自由に拝観できますが、
錦のとばりでお顔しか見えないので・・・

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お寺の奥様にお願いしてHPの画像を拝借m(_ _)m

頭上に人頭白蛇の「宇賀神」をいただき、大黒天と毘沙門天を従え、十五童子が回りを取り囲む、八臂宇賀辯才天

華やかでふくよかな母性あふれる辯天様m(_ _)m

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つづいて弁天堂の真下に掘られた岩屋霊穴で、辯天様の「胎内くぐり」を体感します(^_^)v

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岩屋本尊、人頭蛇身の宇賀神m(_ _)m

宇賀神は男の辯天とも太陽の化身とも言われる神様!

大日如来とともに霊穴に祀られていますm(_ _)m

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ここは延暦寺の不滅の法燈を分燈安置した密教道場

年に一度、宇賀神にお神酒を注ぐ秘法「浴酒供」が一週間行われるそうです。

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霊窟は何世代にもわたり手掘りされました。
辯天池から湧き出る清水は、絶える事無く銭洗い池へ流れ込んで行きます。

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「胎内くぐり」とは霊場の狭くて暗い洞窟の中で、
現世から別の世界に生まれ変わる擬死再生の行為。

出口は産道のように狭くなっています(^_^;)

長谷の弁天窟は少しかがんで通れましたが・・・

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こちらは高さ90センチ・・・
身長180センチ、腹ポッコリのなーまんは、
手や膝をついて通らなければなりません(^_^;)

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結局「再生」は諦め・・・
入り口から外に出て外から出口を一枚m(^-^)m

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銭洗いは鉄洗い!
鎌倉の弁財天はそうでしたが・・・
土屋銭洗い弁天は?

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妙圓寺のすぐ北側には金目川が流れ下流両岸に北金目、南金目という地名。
上流には秦野下流大磯には高麗山や唐ヶ原という地名があり、鍛冶集団など大勢の渡来人がやって来たと想像出来ます。

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御朱印を頂く間お寺の奥様にお話を伺いました。

毎年1月の「初巳大祭護摩供」ではつるし雛バザーが開かれ、売り上げはインド子供基金などに寄付されます。

イケメン僧侶、元三大師(がんざんだいし)は自ら鬼の姿になり、京都の疫病神を退治したそうです。

「早くコロナが終息すると良いですね」
そう言って妙圓寺を後にする、なーまんであった。